13 5月

(府中市)府中市のすべての保育園に不適切保育の実態調査と公表を・・国が初調査 全国の認可保育園で914件で不適切保育

府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。

今朝(5月13日)の朝日新聞一面に、国が不適切保育の実態調査をおこない、市町村が不適切保育と確認したケースが全国の認可保育所で914件あったと報じています。

★不適切な保育の捉え方によって、回答に相当ばらつき

記事では、昨年4月から12月にかけて実施、「罰を与えるなど5つの累計を不適切保育と定義」「累計別(複数回答可)では、『子ども1人ひとりの人格を尊重しない関わり』が42%で最多」「物事を強制するような関わり、脅迫的な言葉がけ」が37%、「罰を与える、乱暴なかかわり」が30%と続いたとあります。

また不適切保育に関する相談窓口などがある自治体は43%、ないのが57%だそうです。今回の調査を通じて「不適切保育に関する情報共有に課題があることがわかった」とあり、「子ども家庭庁は『不適切な保育の捉え方によって、回答に相当ばらつきがでる』」としています。

★国の調査も「氷山の一角」にすぎないという指摘も

また同記事の3面では「不適切な保育 定義あいまい」の見出しで「国の調査も『氷山の一角』との見方も」との見出しがあります。また記事のなかで不適切保育が相次ぐ原因として「現場の保育士にゆとりがない」ことがあげられ、国の現行の配置基準でも保育士の仕事はギリギリの状況であることを伝えています。

全国では現場独自の工夫により、自己点検リストの作成と実施、「不適切保育の実態を見た場合には、その場で指摘」するなど工夫をしている保育園もあるそうです。この点で元帝京大学の村山教授は「現場で指摘しあい、気になったら『ちょっと代わるよ』と言い出せる余裕がないと不適切な保育の兆候を止めることはできない」と指摘。「配置基準を増やすなど、国の姿勢が問われている」としています。

★府中市でも不適切保育の事案が発生、早急に実態調査実施と公表を

この点で府中市の公立保育所でも昨年末、不適切保育に事案が発生し、市が公表し対応策を講じるなどをしています。この朝日の記事にもありますが、保育士の配置基準を増やすことが第一の対策だと私も同意見です。しかしながら、現在の保育士の賃金水準が他産業と比較しても低く、さらに重労働であることを考えると、これも解決は容易ではありません。さらに若年人口の減少で労働力不足が拍車をかけています。

いずれにしても今回の国の調査をうけて、ぜひ府中市でも市内すべての保育園の実態調査の実施と公表、対策指針をまとめるよう求めていきます。

※ ゆうきりょうの関連ブログ⇒ 府中市の市立中央保育所で不適切な保育事案が発生(府中市のHPより、令和5年1月20日) – 市民派無所属 府中市議会議員 ゆうきりょう (r-yuuki.jp)

府中市も市内保育所施設についても虐待、不祥事に関する情報収集と調査の実施を・・厚労省が全国の保育所、自治体に調査の実施へ

※ゆうきりょうのブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールなどお寄せください。アドレス yuki4551@ozzio.jp

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