府中市の産後ケア事業の安全管理対策のガバナンスを問う・・府中市議会予算委員会で質疑(令和5年度第1回定例会)
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。
今日(3月13日)の市議会予算委員会で、府中市の産後ケア事業の安全管理のあり方について質疑をしました。私がこの質疑を取り上げたのは、22年6月、横浜市から委託を受けている助産院で、生後2か月の赤ちゃんが死亡する事故が起きていたことをふまえ、府中市の産後ケア事業においてもこうした事故を防ぐために質しました。
★産後ケア事業は医療保険事業ではなく母子保健事業であることから、医療保険事業と認識するのは間違い
質問①国は産後ケアの内容や安全面、衛生面で施設ごとに質の違いが生じないよう、自治体でマニュアルを作成するよう求めているが、府中市では現状どうか?
★市の答弁は①は「現在作成準備を進めている」
質問②現在、府中市は産後ケア事業を、府中市医師会との契約を基本としているのでしょうか。そうだとすれば、その理由は?
●市の答弁は②については「産後ケア事業については、医療保険事業であることから、医師会への委託契約が適切と考えている」
質問③次年度の産後ケア事業における事業計画のヒアリングは、現状どのようにしているのか。
●市の答弁は「医師会を通じて行い、医療機関からも意見を聞いている」というのが大まかな答弁内容でした。
※ゆうきりょうの主張⇒ そもそも産後ケア事業は母子保健事業であり、医療保険事業ではない。医療保険事業なら医師会への委託契約は一般的なことだと思うが、この産後ケア事業の場合、産後ケアの実務の実態がない医師会と主契約を結び、実務を会員施設に依頼しているが、安全管理のガバナンス上、不安があり、問題がある。(以前は府中市は医療機関との間で個別に契約を締結していた)
★医師会とでなく産後ケアの実務を担う医療機関との間で、ヒアリングを行い、次年度予算に意見を反映させるべき
※ゆうきりょうの質問⇒次年度の産後ケア事業について、事業計画のヒアリングを実施した際、寄せられた意見は次年度の同計画に反映されるのか。また市はこの産後ケア事業について、医師会とだけでなく実務を担う医師(実務担当者)とヒアリングなどは行っているのか。
●市の答弁は「ヒアリングを行っている」との答弁はありましたが、次年度への計画の反映については答弁がありませんでした。また産後医療関係者の定期的な連絡会については行っているとのこと。
※ゆうきりょうの質問⇒産後ケア事業での医療事故が発生した際、賠償責任保険などはあるのか、あるとすれば医師会はこの制度に担保されているのか。
●市の答弁⇒含みをもたせる答弁(明確な答弁はなし)
※ゆうきりょうの質問⇒周辺近隣自治体において、産後ケア事業を担う施設がなく、府中市外から市内の産後施設での産後ケアを受け入れる事例が今後増えるのではないか。今後そうした場合、府中市の財政により整備された事業であることから、府中市民を優先にしたルール作りが必要と考えるが、見解は。
●市の答弁⇒府中市民優先にするよう医師会には指示をしている
ゆうきりょうの主張
①やはり医師会への委託という形式では、産後ケア事業の性格づけからして、はやり疑問が残る。安全管理のガバナンス上、大変心配な面が拭えない。最悪のケースを想定すると、「医師会の責任で市の責任はない」とは主張できない。
②また近隣の自治体では見られない契約の形式です。市と医療機関(産婦人科)との直接契約が望ましい。
③産後ケア事業であり、市民の税金を使っての事業であるから、府中市民を優先させるべきと考えます。同時に周辺自治体との間で、調整と連携をすることを提案したい。また産後ケア連絡会議などを定期的に開催することも提案します。産後ケア事業の実務を担う産婦人科どうしの連絡会、コミュニケーションの場を設定することも提案したい。
④次年度予算案の作成の際、事前に産後ケアの実務を担う医療機関との間で意見交換を行い、予算案に反映させるべきだ。
この課題は、大変重要でありぜひ一般質問で取り上げたいと思います。
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