府中市でもヤングケアラーの調査で実態把握を・・厚労省が小学6年生、大学3年生を対象に全国調査を実施
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。今日(4月8日)の朝日新聞社会面に、厚労省が小学6年生(約2万4500人を対象)、大学3年生(約30万人)を対象に「ヤングケアラー」(大人の代わりに家族の世話をする児童、生徒など)調査を実施した結果について掲載されています。記事によると、アンケート対象から各9700件前後の回答が寄せられとのことです。
★親御さんの世話をする時間が学校生活にも影響へ
この結果については「小学6年生で世話をする家族が『いる』と答えたのが6.5%」とあり「ケアの対象は兄弟が71%、母親が19.8%」そのうち「父母の健康状態について33.3%が『わからない』と回答」したとあります。また「長時間のケアをするほど小学校生活にも影響が及ぶ」とあり、「ケアが7時間以上の子は学校『たまに欠席する』が28.9%、3~7時間未満の21.5%を上回った」としています。
また大学3年生への調査では「世話をする家族が『現在いる』が6.2%、『過去にいた』が4%」とあり、大学進学の際苦労したこととして「学費などの制約や経済的不安があった」が26.7%、「受験勉強をする時間がなかった」が21.6%とのことです。
★経済的支援、進学、就職相談、奨学金のあり方なども検討を
記事のなかで立正大学の森田久美子教授は「小学校の調査で明らかになった遅刻や欠席を放置しないこと」を指摘され相談体制の確立を主張。また大学生への調査結果では「経済的支援、就職相談へのニーズが明らかになった」として、奨学金の検討や進学相談、キャリア支援策の検討などを指摘されています。
厚労省は昨年4月のも同調査を実施しましたが、対象は中学、高校生でしたが、今回は対象を絞っての調査となりました。私の印象では予想外に「多い」という気がします。義務教育という段階において、親御さんの「世話」をせざるえない生活環境は、将来の進路にも必ずや影響をあたえるでしょう。この記事は実際に母親を支えた方の体験談も掲載されていますが、ヤングケアラーに対する相談体制と具体的な支援策について、国や自治体は民間団体とも協力をして、策を講じるべき段階です。ぜひ府中市においても同様な調査を求めたいと思います。
※府中市議会議員 ゆうきりょう は府中市政、生活相談、コロナ対策、街づくりなど、市民のみなさんから要望を受け付けております。ぜひメールでお寄せください。匿名希望でも結構です。 アドレス yuki4551@ozzio.jp までお気軽にお寄せください。