市議会議員が市当局に質問原稿作成を依頼?市職員に丸投げ・・東村山市議会で波紋(東京新聞)
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。
10月7日付東京新聞多摩版に東村山市議会で無所属議員が「一部の議員が市職員に質問原稿を作成してもらっている」と発言し、波紋を広げていると報じています。記事では9月28日の市議会定例会で議員提出決議案の「市議会は市民の代表として二元代表制を担う議事期間」と記された点について、無所属議員が「ある市議が数年前に市側に作らせたとする質問原稿を入手」と発言したとのこと。
また記事では市の部長の声として「(質問作成依頼を)議員に頼まれれば断れない」「こちらで原稿を作れば、聞かれたくない内容の質問はでてこないから安心」と伝えています。
この記事のなかで早稲田大学のマニュフェスト研究所の長内紳悟さんは「質問原稿を市側に丸投げする議員の多くは古い体質をひきずっている」「質問で表立って市側と議論するのでなく、裏で通手物事を決めるのが議員の力量」という考えが根づいていると指摘しています。
こうした市当局に質問原稿の作成を依頼している議員は、地方議会では恐らく他にもいるのではないでしょうか。府中市議会でも他の議員の一般質問の内容を聞いていて、「これは市当局が作成した内容を読み上げているのかな?」と思わせる議員もいました。もちろん証拠はありませんが、何か違和感を感じたのは私だけではないと思います。
結局のところ、地方議会が行政提案を賛同するだけの形式的な体質になっている証拠ではないでしょうか。地方議会の議員は行政に対して住民の立場からチェックすることが任務です。行政との「なれ合い」関係は必ず悪しき体質や事件を生み出すものです。私も二元代表制が機能する市議会にするために、他の議員の方々とも協力しながら議会改革に取り組む決意です。