府中市民で新型コロナワクチン接種ができていない高齢者の実態は・・・政府は自治体にガイドラインの提示を
★在宅医の負担の重さから在宅接種が進まない実態も
先日の東京新聞一面に「高齢者在宅接種、医師訪問に壁」という見出しで記事が掲載されています。記事では高齢者の方で寝たきりなどで外出が難しい方への対応が課題となっていますが、在宅でのワクチン接種について応じることができない医師がいるとしています。「背景にはワクチンの使用期限内に複数の患者宅を回らなければならないという負担の重さがある」と分析しています。
記事では例として葛飾区において「自宅で打ってほしいのに担当の医師に断られた」という声が複数寄せられているとし、葛飾区の担当課長のコメントとして「ワクチンの取り扱いが難しいうえに、接種後の経過観察も必要、6時間でどれだけの患者宅を回れるのかどうかの問題もある」としています。
★葛飾区では民生委員、介護事業所が実態把握に乗り出す
この葛飾区では「近く民生委員や介護事業所を通じて、外出が困難なのに、在宅接種ができていない高齢者の実態把握を始める」としています。一方で記事では「区として在宅接種に乗り出せば、『私も在宅接種がよい』という人が出かねない。公平性の観点からもすぐに在宅接種の支援はできない」との事情も伝えています。
記事の最後に淑徳大学の結城康博教授のコメントとして「政府は在宅接種のあり方についてガイドラインを自治体に示すべき」とし、在宅接種の受けやすさに地域間格差がでることを危惧されています。
これは大変重要な指摘です。ワクチン接種を希望しているにも関わらず、外出困難な高齢者の方への実態把握と支援策について、国と自治体がやるべきことがあります。八王子市ではこうした実態把握調査を民生委員の方を通じて行うそうですが、ぜひ府中市でも実施してほしいと思います。
※府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。私のブログがみなさんの情報のお役に立てれば嬉しいです。このブログをご覧になった方で、府中市に対するご意見、ご要望、苦情また情報など、また新型コロナ関係でのご要望などありましたら、お気軽にメールをお寄せください。 アドレス yuki4551@ozzio.jp