府中市議会総務委員会で「早期に公契約条例の制定求める」陳情が全会一致で可決(6月9日)
現在開会中の府中市議会の総務委員会で、連合東京三多摩ブロック地域協議会が提出していた「早期に公契約条例の制定を求める」陳情が、全会一致で可決されました。
連合はこれまでも公契約条例の制定を求めていましたが、今回、府中市議会に陳情が提出され、その行方が注目されましたが、総務委員会では構成委員の全員が賛成して可決されました。陳情内容は以下の通りです。
連合東京は構成組織の 労働条件の引上げ支援と、各地域社会での「クラシノソコアゲ」を掲げ、 労働条件の底上げを進めるべく、①公正な取引の実現、②最低賃金の引上 げ、③中小企業振興の促進、④公契約条例の制定を重点政策として取り組 んでいます。
特に、公契約条例(仮称)の制定に向けて取り組む理由は、自治体の厳 しい財政運営が続く中、過当競争により事業者の経営へ大きな影響を及ぼ し、下請け業者、子会社、孫会社への影響、労働者の賃金悪化、安全対策 の不徹底などにつながり、市民の被害や損失等が生じる懸念があるからで す。
(1) 競争入札制度のみでは、公契約が安いだけで落札できてしまい、安全 管理費のカットや従業員の低賃金を前提とした受注が生じ、過度な低価 格での落札により、安全面での課題はもちろん、低賃金や労働条件の悪 化により、人材の採用・定着も厳しくなります。また結果として、地域 企業の疲弊を招き、災害時の対応を行っている地元の事業者を失うこと につながり、市民の安全を守ることにも影響を及ぼします。
(2) 公契約条例の制定により、事業者の安定的な経営と、適正な労働条件 で人材を確保できれば、事業・サービスの品質の向上だけでなく、地域 における雇用が創出でき、府中市の公共工事を良好に推進するととも に、府中市民の利益、住民の定着や就労の促進により、社会保障費の負 担の減少にもつながります。
〔要望事項〕 府中市において、早期に公契約条例(仮称)の制定を行っていただきた い。そのために府中市議会から府中市に対して早期の公契約条例(仮称) の制定について働きかけ、実現に向けた取組を進めていただきたい