府中市でもヤングケアラー支援を・・厚労省が初の全国調査、中高生の20人に1人
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。私のブログがみなさんの情報のお役に立てれば嬉しいです。
★相談できないまま孤立、自覚せず、介護保険制度など知らないケースも多い
さて昨日(4月14日)の朝日新聞1面、3面に厚生労働省が、ヤングケアラー(家族の世話を担う子)の初の全国調査の記事が掲載されています。ヤングケアラーとは、大人の代わりに家事や介護といった家族の世話を担う児童、生徒のことです。最近、この問題を取り上げるマスコミもありましたが、厚労省が初の全国調査をした結果、中高生の20人に1人がヤングケアラーになっているという事態に驚きました。
記事によると、親や祖父母だけでなく、兄弟の世話をする割合が高いとのことです。「世話に費やす時間は中学2年で平日1日平均4時間、高校2年で同3.8時間」との結果で、7時間以上という回答もそれぞれ1割を超えたとしています。
この記事では「相談できないまま、孤立してしまうケースが多い」とあり、京都市の女性のケースでは、小学3年生のことから祖父母の世話が始まり、高校生になると家計を助けるためにコンビニやカフェのアルバイトを手掛けるようになったケースを紹介しています。
また記事にもありますが、世帯の平均人数が減り、高齢化が進む一方、大人に変わって子どもがケアの担い手になりやすい状況が生まれていると分析しています。「介護保険や障害福祉サービスなどの公的サポートを家族が知らない場合もあり、自分がヤングケアラーと自覚していないケースもある」と記事にはあります。
★埼玉県がヤングケアラー支援条例を制定、各地でも支援策が広がりつつある
自治体の動きでは、埼玉県が「ケアラー支援条例」が3月27日に県議会で可決、成立。介護する人に焦点を当てた全国初の条例で、18歳未満をヤングケアラーとし、国や他の自治体に先立つ取り組みとして注目されています。ほかにも浜松市でも支援策の具体化を検討しているそうです。ほかにも北海道の栗山町議会で、3月19日にケアラー支援条例が成立しています。
府中市議会でも以前、西の議員(生活者ネット)もこの問題で一般質問をされていました。今回の厚労省調査を機会に、府中市内でもヤングケアラーの実態把握と、具体的施策について取り上げ、市に要望したいと思います。
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