府中市の老人保健施設「ふれあいの里」のクラスターの課題とは・・入所者感染、急変の恐怖、支える職員も限界
府中市議会議員(無所属)の ゆうきりょう です。いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。
1月に発生した市内の老人保健施設「ふれあいの里」(押立町1丁目)のクラスターについて、同施設のホームページによると感染者数は計82人となり、施設の運営再開について「通所リハビリテーションとショートステイの利用は、現在も感染の収束の見通しがたたない為、中止期間を延⻑させて頂きます」としています。
★「新型コロナの感染拡大で病床がひっ迫し、その施設で感染された高齢者の方が入院できない状況」
私は「ふれあいの里」のクラスターについて、議会でも検証が必要だと考えています。そこで大変参考になる記事が、昨日(2月5日)付読売新聞社会面にありました。
この記事では葛飾区でクラスターが発生した老人保健施設の現状についてのものです。恐らく「ふれあいの里」と同じ状況だと思われるのですが、新型コロナの感染拡大で病床がひっ迫し、その施設で感染された高齢者の方が入院できずに、施設内で療養せざるえない現状を伝えています。
また記事のなかでは「施設は保健所に感染者の入院を求めたが、入院できたのは症状の重い5人のみ」とあり、「保健所からは『認知症の患者が大変なので病院側に敬遠されがちだ』」「施設に残る人たちも基礎疾患のある人が多く、急変したら命の危険がある。すでに命の選別が行われている」と伝えています。同時に施設で働く職員の方々についても、「長期のケアをするにも限界がある」と現場の悲壮な状況がうかがわれます。
★根本的にはこの間の政府による福祉施策の「合理化」策がパンデミックで露呈
政府も高齢者施設の感染対策を強化し、「感染者が多い自治体に対し、入所者や職員への集中的な検査の実施を求めた」とのことです。根本的には日本の福祉施策がとくに80年代以降、行政改革の名のもと「合理化」されてきたこと、なかでも保健所が統廃合されて、今回の新型コロナ感染拡大というパンデミックに対応しきれない現状が浮かび上がっています。
「人の命に格差があってはならない」という政治のあり方が問われています。
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