府中駅前の再開発事業の検証を(その1)・・伊勢丹撤退、さくら市場館閉店の事態をうけて
府中市議会議員の 結城りょう です。
府中駅前「フォーリス」にある「さくら市場館」が閉店となり、あらためて府中駅前再開発事業の総括、検証が必要ではないかと私は考えます。私が議員になった直後(平成27年年4月)、現在の「ル・シーニュ」は建設途中でしたが、そのなかで持ち上がった問題として、同ビルの地下駐車場(保留床)の買い手がつかないことが議会で問題なっていました。
平成28年(2016年)第1回定例会で当時の目黒重夫議員(共産党)がこの問題を一般質問で取り上げた際、市の答弁として「再開発ビル地下駐車場の予定価格というのは6億円程度」という中身でした。この目黒議員の一般質問のなかで、府中市がこの地下駐車場について購入するかどうかについての質疑がなされています。
市の担当部長の答弁としては「再開発ビルの地下駐車場の購入の件について、再開発ビルの地下3階及び地下4階の駐車場から道路下の公共駐車場に接続し、道路下の公共駐車場に車が進入できる計画となっておりました。しかしながら、現在、駐車場保留床の処分先は確定しておりませんが、民間が購入し、民間が管理・運営した場合を想定するなど、駐車場の管理・運営方法のあり方などを踏まえて対応を検討しているところでございます。したがいまして、現時点では市が購入するか否かは決まっていない状況でございます」という答弁でした。つまりこの段階では市は再開発ビルの地下駐車場は購入する意思のないことを述べていました。しかしながら、市はこの直後に同地下駐車場を6億円で購入することを決めました。
そして現在の同地下駐車場の状態は空車の状況が多く続いています。この段階で府中市が「(市が)購入するつもりはない」と明確な意思表示と断固たる決意をもって臨めば、6億円の市税投入ということも「防げた」のではないかと思っています。また再開発組合の側も、購入先を必死になって探したのではないでしょうか。府中市は財政的に「豊か」であることに、甘えてしまう体質があるのではないか、悔やまれるしだいです。
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