府中市の新型コロナウィルス感染者数が129人に(7月29日)、第二波の新型コロナ感染拡大に対応するために、東京都に保健所行政の拡充を求めたい!
府中市議会議員の 結城りょう です。
今朝(7月30日)の東京新聞と朝日新聞多摩版に東京都の小池知事のインタビュー記事が掲載され、「東京は新型コロナの第二波がきている」という趣旨の発言をされています。また昨日現在、府中市のコロナ感染者数は、前日より3名増加し、129人になりました。
★1994年以降、国が保健所の広域化と統廃合を進めた結果、多摩地域の保健所数も大幅に減少、「パンデミック」に対応できない保健所行政機能に
新型コロナウィルス感染拡大で問題になっているのが、全国で保健所が少ないという問題です。先日、高野市長はツイッターで、府中市から新型コロナ感染情報の開示について語っています。「もっと(コロナ感染情報を)詳細をお伝えしたいと思っていますが、東京都内の自治体のうち、23区と八王子市、町田市以外は東京都が保健所の行政を行っていて、都の方針でこれ以上の報告が(市に)きません。伝聞調でお叱りを受けることもありますが、私もいつも歯痒(はがゆ)さを感じていて、大変申し訳ない気持ちです」と発信されています。
実は私も6月議会でこの問題を取り上げました。新型コロナの感染情報について、その情報開示が進んでいる自治体(足立区、柏市など)のケースをあげ、府中市にも今後、感染者のプライバシーの侵害にふれない範囲での、さらなる開示を求めました。 それに対する市の答弁は「千葉県柏市、東京の足立区ではそれぞれの自治体が保健所を設置、運営しているため、保健所の調査に基づいた情報の開示を行うことができる」とし、「府中市を含む多摩地域の保健所では、地域保健法に基づき、保険医療圏域ごとに1ヶ所に東京都が設置と運営しているため、同じ基礎自治体でも違いがあり、自治体独自による調査ができない」ことを理由としています。
ではなぜ府中市には独自に運営する保健所がないのでしょうか。国は保健所について26年前(1994年)に「保健所法」を「地域保健法」という法律に改定しました。その後「行政改革」の名のもと全国の保健所を広域化と数を減少させ、国は補助金も削減。そのため全国の保健所の数が、848から直近では472にまで減り、多摩・島しょ地域も以前は18か所ありましたが、現在は8か所に減りました。こうした保健所行政を軽視したことが、今回の新型コロナ感染拡大という「パンデミック」に対応できないことが露呈されたわけです。
★東京都に保健所行政の改革を求める・・市民の命を守る保健所行政を増やしほしい!
高野市長も自身のツィッターで、「府中市を管轄する多摩府中保健所は、調布市、狛江市、武蔵野市、三鷹市、小金井市、府中市と100万を超える都民が対象で、どこよりも(対象範囲が)多いのです。各市長の声を集め、8月に東京都市長会を代表して東京都に対し強く保健所改革を求めることにしています」と表明しています。これまで削減したきた保健所を一気に増加させることが難しいとしても、感染症に対し保健所行政が担うべき窓口相談や調整機能を、行政区の拠点ごとに設置していくこと、例えば医療機関などに設置、展開していくなどの施策が必要ではないかと考えます。
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