府中市にいじめ問題の東京高裁判決について質しました・・府中市議会一般質問
府中市議会議員の 結城りょう です。
先日、府中市議会の一般質問において、先の東京高裁におけるいじめ判決を通じて、今後の市におけるいじめ方針について市教委を質しました。
私の論点は4点、①この事件で学校側のいじめ対応策とその後の経過について、いじめられている子ども、その保護者に対して、詳細の知る権利を学校側は保障していたといえるのか。
②この判決で問われることとして、市教委は今回の事件からどういう教訓を導き、いじめ防止の対応策について、その改善策をどう考えているのか、今学校現場にいる校長や教員に対しても今回の件について指導上、どう改善をはかるのか。
③あわせてつぎに今回の判決うけて、市教委は今後、いじめへ当時の学校現場(当事者)の教員で今も現場で教員をしている方に対しても、道義的責任を感じて、指導上の改善をはかることを求めるべきと考えるが、市教委はどう考えるか。
④いじめ防止を制度上の視点から伺います。いじめ防止の条例化と、独立性の高いいじめ対策の第三者機関の設置を求めるとして、市の見解を問い質しました。
★いじめをうけた当事者と、その保護者の気持ちにたって教育行政を望みたい
今回の質疑では残念ながら市教委の答弁からは前向きの答弁は得ることができませんでしたが、今回の東京高裁判決をうけ、あらためて市教委の姿勢と認識を議会で質したことは意義があったと思います。また質疑の最後に私は「市が最高裁に控訴しなかった理由として、『重大な人権にかかわる案件であり、元児童の方の長年にわたる苦しみに寄り添い』と答弁がありましたが、この『元児童の方の長年にわたる苦しみに寄り添い』という、この思いを、学校現場の教員の方々、市教委の方々に本気で認識してほしい」と主張し、さらに「この訴訟をされた女性にとって、二度と自分の小学生時代はもどらない」と主張しました。
また「今回の訴訟の結果をうけて、私は市教委の方々、あるいは学校現場の教員の方がたが、『自分のこどもが同じ目にあったらどう思うだろうか』と強く感じてほしいし、今後のいじめ防止対応策について改善をしてほしい。この判決を機会に、いじめ問題に正面から向き合う府中市の教育行政を強く求めたい」と強く市教委に訴え質疑としました。