府中市民の生活相談の背景にあるもの・・20年間のデフレによる経済の低迷と「格差と貧困」
府中市議会議員の 結城りょう です。
府中市議会議員になり多くの市民、住民の方の生活相談などをいただきます。特に目につくのが、精神疾患になり生活苦になった状況、老々・親子間の介護相談、障害者の方の生活相談などです。その一人ひとりの方々にのしかかる生活苦の背景に日本経済の低迷、政治の失政から発した「格差と貧困」があることをあらためて認識します。
たとえば「介護認定が昨年まで要介護5だったのに、4になった。どこも身体は改善などしていないのに、どうしてそうなるのか」「これまで受けられていた障害者向けサービスが受けられなくなった」、「建設現場で働いていたが高齢になり現場にはいれない。収入も貯金もなく生活保護をうけたい」、またお子さんのいじめの相談もあります。「子どもが学校でいじめられているが、学校側の態度に誠実さを感じない」など多岐にわたります。
もちろん個々固有の理由があるのですが、どうしてもその背景にはわが国の経済が20年にわたりデフレで低迷し、国民生活全般に「格差と貧困」が広がっていることを感じずにはいられません。また今のわが国の社会は、一度精神疾患などで仕事ができなくなり、社会から「外れて」しまうと、再び社会復帰することが困難であることです。たとえば現役世代の方ですが身体を患い、仕事ができなくなり現在は生活保護を受けていますが、「もし仕事して社会復帰するとなると通院費用もかかるし、とても生活がなりたたない」と話されています。恐らく官民問わず、多くの職場で人員削減と「生産性向上」「経費削減」「利益向上」の名の下で、働く人々が「使い捨て」のような扱いをうけているのではないでしょうか。
日本は資本主義の経済体制ですから、ある程度の「格差」がつくことはありえるとは思います。しかしその「格差」で社会から「こぼれた」人々に手を差し伸べながら、社会復帰して働けるように手助けをするのは、政治の責任ではないでしょうか。今回の参議院選挙で山本太郎候補が「今の日本社会は、生産性によって人間の価値が図られる世の中になっている。それは生産性のない人間は必要とされない社会になってしまう」と話されていたのが印象に残りました。
今こそ政治の責任で、すべてのこの国に暮らす人々が、本当に安心して希望をもって生きていける社会にするために、一人の議員として決意を新たにする思いです。また私のHP、ブログなどを見て「誰に相談してよいのかわからない」という方はぜひ、私、結城りょう にお声をお寄せください。