府中のくらやみ祭りは何に、誰によって支えられ、受けつがれているのか
今年のゴールデンウィークは体力、気力使いましたが、とても充実しました。前日まで(5月2日)体調が思わしくなかったのですが、3日からは気力で参加し、とても得難い経験をした思いです。
私が参加させていただいたのは、幸町の自治会(幸町振興会)ですが、昨年の8月から同地でお囃子を習っていることもあり、とてもフランクに歓迎され、活動させていただきました。私があらためて感心したのは、この3日間、地域の自治会と青年会の方々が朝から晩まで祭りを中心に、地域社会のコミュニティーのために、献身的に活動されていたことです。青年会の方は早朝5時ぐらいから集合して、万燈の競演の準備などに精を出しておられました。
また自治会の方々も3日から5日まで、午前10時から午後1時くらいまで地元の子どもたちに神輿をかつがせて巡業し、地域の随所随所で休憩場所を設けながら、お菓子や食べ物などをふるまっていました。こうしたセレモニーはその段取りに大変ご苦労をされていると思いました。
また今日(5日)、地元の青年会の方々(20人弱)が、午後3時15分に集合して、白装飾に身を包んで、これからくらやみ祭りの神輿を担ぐに行くために、「出陣」式を自治会の公園で行いました。その青年会の方々の姿を自治会の方々が見おくりながら送り出すのですのですが、その光景はとても「厳かな」雰囲気を感じさせるもので、見ている私も「感激」しました。
私はこうした光景をみて、「いったいこれだけの儀式を、これだけ真剣に取り組むその原動力は何なのだろうか」と考えました。一言で言えば「地域社会の習わし」だからで済むことかもしれませんが、それだけではない何かを私は感じました。それは「歴史ある府中の誇り」を感じていること。それこそが、一般的に世間の方々がゴールデンウィークという期間に休み、レジャーに興じているときに、これだけの「手間」のかかることをしてでも、熱心に祭り行事に取り組んでいるのではないか。そんなことを実感した3日間でした。
私も少し府中の「核心」に迫って、そして府中の良さを体感できた気がします。今後もさらに、住民のみなさんのなかに入って頑張る思いです。
結城りょう