府中駅周辺の駐輪場対策はどうなる・・ちょこ・りん・スポットは「役目」を終えたのか?
【東京五輪の景観対策?】
今朝(1月30日)の読売新聞多摩版に、2月12日で閉鎖となる、ちょこりんスポットについての記事が掲載されています。記事では、2003年に導入された、ちょこりんスポットによって府中駅前の放置自転車が皆無に近い状態になったことなども紹介し、「先駆け的な試み」としてのちょこりんスポットの効果を紹介しています。記事では「歩道上の駐輪区画は今では珍しくない。しかし05年に改正道路法施行令が施行されるまでは、原則として歩道の転用は認められておらず、市の取り組みは施行令改正など国の対策を先取りしていた」とし、市は「駐輪場」ではなく、あくまでも「一時的な置き場」としての特例であるとしています。
記事ではちょこりんスポットがなくなることで、「本来の姿」になるという市の考えを紹介、「自転車が歩道に置かれなくなれば、街並みがすっきりする」という市内の女性のコメントも紹介しています。また市の担当者のコメントとして「歩道上の自転車がなくれなれば、市の顔でもある、けやき並木の景観が本来の姿にもどる。来年の五輪では自転車競技のコースにもなるので、美しい景観を世界にアピールできる」と伝えています。
【ちょこりん廃止で、駅周辺へ足が遠のきはしないだろうか・・】
私も街頭に立っていると、ちょこりん閉鎖について市民の方から多数、声がよせられています。また昨年9月議会では一般質問でも取り上げました。私が心配するのは、高齢の方などが府中駅周辺で買い物をする際、ちょこりんがなくなると、「自転車を府中市の第二庁舎の地下に駐輪場を拡張するので、それで対応してほしい」と市は考えているのですが、私のようなものでも地下に自転車を置きに行くという作業は、大変億劫なものです。高齢の方は自然と駅周辺に足が遠のくのではないかと懸念されます。
「ちょこりんの代わりの施設を用意したから、いいですよね」というものではなく、駅への自転車利用者への思いやり、優しさをもう少し市に認識してもらえないものか、そんなことを考えてしまいます。
いずれにしても、府中駅周辺の駐輪対策は今後も市民の方から要望が多数よせられることと思いますので、常時、情報を発信していきたいと思います。
結城亮(結城りょう)