府中において「飼い主のいない猫」をなくすために・・殺処分ゼロをめざして
【猫の路上死が激減・・飼い主のいない猫が減っている証左ではないか】
私は個人的に猫は大変好きでもあり、地域において「飼い主のいない猫」を見ると、大変不憫に感じてしまいます。この府中市においても複数の団体の方々が、飼い主のいない猫を保護し、なくそうという取り組みをされている方々いらっしゃいます。
そのなかのひとつに、NPO団体である「府中猫の会」の方々がいらっしゃいます。先日、猫の会の運営のリーダーをされている方と話をさせていただきました。代表の石浜えり子さんは、3年ほど前から府中市内で飼い主のいない猫の捕獲と保護の活動をされているそうで、お話を伺うと、本当に身体をはって活動をされているお話しに、私自身、深く感銘をうけました。地域住民から市役所に対して「地域の猫のことで困っている」という相談、苦情が寄せられると、市から「猫の会」に連絡があり、会のみなさんが地域猫の捕獲をし、保護したのち譲渡会にだして里親を探すという活動をされています。年間500~600匹を里親にだしているとのことでも驚きました。
また府中市における猫の路上死の数は平成28年度は438匹いたとのことですが、平成31年度の上半期段階で、その数がなんと100匹にまで激減しているとのことです。これから言えることは、それだけ飼い主のいない猫が激減しているのではないかということです。まさにこれは「猫の会」さんたちをはじめ、地域猫の捕獲に取り組んでいる団体のみなさんの惜しみない努力の成果ではないでしょうか。
府中市も飼い主のいない猫の対策として①手術費用の援助として260万円を計上し、平成29年度は210件、毎年99%の執行率、昨年は予算を増額したとのことです。市の担当者の方は「飼い主のいない猫の問題を、地域の課題としてとらえてもらうことが重要だ」と話していました。
【環境美化という観点からも飼い主のい猫を減らし、なくそう】
飼い主のいない猫が増えて、結果として環境が悪化するのを防止する観点から飼い主のいない猫を少なくして、なくすことが地域の環境美化のためにもよいことではないでしょうか。なかでも2020年には東京オリンピック・パラリンピックもあり、海外から多くの観光客の方が来るでしょう。その時に飼い主のいない猫が地域に多く生息している状況を観光客の方が見られたら、どう思われるでしょうか。猫を捕獲し、保護する問題は、動物愛護の精神にとどまらず、環境美化という観点からも行われるべきだと実感しています。
結城亮(結城りょう)