「気分に合う本、処方します」・・府中市立中央図書館でスタート
【楽しい・モチベーションUP、びっくり、泣いてすっきり・・4つの効能を図書館で】
今朝(10月14日)付の朝日新聞多摩版に、府中市立中央図書館(府中町2丁目)が今日から、図書利用者の気分、感情にあった図書をともに探してくれるサービスを開始するとの記事があります。記事では「(図書)利用者のアンケートで、本の感想を『楽しい気持ちになりたい』『モチベーションをあげたい』『びっくりしたい』『泣いてすっきりしたい』の4つの効能にわけてもらい、ほかの人にお薦めをするという試みだ」とあります。中央図書館では特設コーナーに、選ばれた100冊が並び、本は1冊ずつ新聞紙に包まれてタイトルは隠されているそうで、「どんな書籍が入っているかは、『開けてみてのお楽しみ』」とのことです。「(図書の)題名がわからないので、包みには『楽しい気持ちになりたいあなたへ』『泣いてすっきりしたいあなたへ』などの紙を添付するとのことです。
記事では「酒井利彦館長は『図書館が仲立ちして、読者と読者をつなぐ初めての試みです。一人ひとりの気持ちに沿った本を紹介できると思います』と話しています」。
これは大変ユニークな試みで、人の心を処方するという図書の役割が発揮されるという点で、大変興味のある取り組みだと思います。恐らく全国でも初めてではないでしょうか。私も静かな環境に身を置きたいと思う時は、喫茶店か図書館に行きます。今日は活字離れが進み、本や新聞を読む人が減少していると言われていますが、そうしたときに、人のの気分や感情を沈めたり、モチベーションをアップさせる効果を図書が発揮することは、人間の情操にも大変有意義だと思います。ぜひこの中央図書館の取り組みについて、今後、その成果を担当者の方にも聞いてみたいと思います。
結城亮(結城りょう)