13 10月

「伊勢丹府中店」、地元民が見た寂しい末路・・ 食品売り場とレストラン以外は店員ばかり(東洋経済オンラインニュースより)

【伊勢丹府中のリストラ計画は2016年から話題になった】

10月10日付のインターネット情報ニュース「東洋経済オンライン」では、フリージャーナリストの方が、来年9月に閉店が決まった伊勢丹府中店について報告していますので、以下一部抜粋して紹介します。

 

【伊勢丹とフォーリスで利益を上げている店舗は、フォーリス1階にある回転寿司店だけではないか】

 

「伊勢丹府中店は府中市が計画した、京王線府中駅前地区再開発の目玉店舗だった。元々は戦後以来の低層の雑店舗が軒を連ねていた。府中市の再開発計画では『駅前B地区』と呼ばれている。この地区の地権者が府中市の音頭で集まり、『フォルマ』と呼ばれる組合が再開発ビル(地上8階)を建設、キーテナントとして伊勢丹府中店の誘致に成功した」。「1996年といえば日本の生産年齢人口がピークを迎える時期で、バブル崩壊後とはいえ、日本経済と百貨店の前途にまだ明るい未来を描くことができた時期である。開店直前には伊勢丹も不安を感じるようになったが、府中市が地下3階の市営駐車場を建設することで開業の後押しをする。当時は年商240億円が損益分岐点の売り上げとささやかれたが、17年度の売り上げは149億円にとどまった」。「開店直後のハネムーン時期を除くと、『地下の食品売り場と最上階(8階)のレストラン街以外の階は客より店員のほうが多い』(ある府中市民)という状態が続いた。おそらく開店以来、黒字になった年はないかと推測される」。

 

「百貨店という業態は、伊勢丹府中店のように自社店舗ではなく賃貸店舗のケースだと、テナントを入れることでテナント料をとる『サブリース』という形態になる。婦人衣料では顕著だ。ただ、有名テナントは売り上げが見込める伊勢丹新宿店には入るものの、あまり期待できない郊外店への出店は及び腰になる」「次第に府中店には有名テナントが減り、府中市民からは「伊勢丹らしさを感じなくなった」という声も出ていた。数年前には『伊勢丹とフォーリスで利益を上げている店舗は、フォーリス1階にある回転寿司店だけではないか』(地元有力者)という厳しい声もあった」。

 

【府中駅周辺活性化の活路をどこに見出したらいいのだろうか・・】

 

府中市は昨年7月、府中駅周辺第3地区に「ル・シーニュ」の完成をもって再開発事業が終了しましたが、その矢先の伊勢丹府中店の閉店の決定に、私も市民のみなさんも驚きとショックを隠し切れません。先日も私のブログ(9月26日付)でも記載しましたが、国内経済の個人家計消費が落ち込んでいるうえに、高齢社会に突入している今日、百貨店は時流に流行らない存在となってしまいました。府中市も周辺自治体との間における「都市間競争を勝ち抜く」と煽り、国からの補助金もえて「中心市街地活性化計画」を実行してはいるものの、今回の件でさらに「府中の街に元気がなくなっている」と感じるのは私だけでしょうか。どうしたらこの府中駅周辺に「活路」は見出すことができるのか、「都市間競争」という方法以外に府中の街を活気あるものにする手立てはないのか、私も考えて行動したいと思います。

結城亮(結城りょう)

 

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