フードバンクの活動拡大・・新たに都内、神奈川ダイエー16店舗
【毎日新聞の報道から】
今朝(9月4日)の毎日新聞朝刊24面に、「スーパーマーケットを展開するダイエーは、食品廃棄物の削減に貢献しようと、都内と神奈川県内の計16店舗でフードバンクかわさきとの連携を始めた」とあります。記事によるとダイエーは各地の店舗でフードバンク活動との連携を進め、計107店舗に拡大したとのことです。
フードバンク活動とは「賞味期限内でも廃棄処分されてしまう食品を必要としている人たちに届ける社会福祉活動、無駄に廃棄される食品を減らしてリサイクルする環境保全活動」と記事では解説。記事では「対象となる食品は①未開封、②賞味期限まで1ヶ月以上、③常温保存可能、④製造者または販売者の表示、⑤成分表示またはアレルギー表示があること」としています。
また記事ではダイエーの担当部長のコメントをのせ「フードバンク活動に協力することで、環境問題と福祉に同時に貢献できる。お客様の理解をえて、今後も連携店舗を増やしていきたい」とあります。
【企業、NPO,市民、行政も一体となった取り組みを】
フードバンク活動については、府中市議会でも複数の議員の方々が取り上げています。格差と貧困社会の今日、余った食品を廃棄するのではなく、飲食可能な食品については、生活困窮家庭に提供することは重要なことではないでしょうか。この記事にあるように、企業が環境、福祉という公共の概念を実現するために努力することは、企業のあるべき公共性、社会的貢献という意味からも有意義な取り組みだと思います。
こうした企業やNPO,市民、そこに自治体(行政)もなんらかの支援策を講じることができるようになれば、食品廃棄物削減とあわせて生活困窮者世帯にも貢献が広がるはずです。ぜひこうした施策についても調査したいと思います。
結城亮(結城りょう)