「母と娘、孤立の末に 札幌のアパートに2遺体、82歳と52歳(北海道新聞)
【8050(はちまるごーまる)問題とは・・】
今日(5日)の北海道新聞デジタルニュースによると、母親と娘とみられる遺体が見つかったとのニュースがります。それによると、「アパート居室の玄関には、立ち入り禁止のテープがはられていた。80代の親と50代の子どもが身を寄せる世帯が社会から孤立してしまう『8050(はちまるごーまる)問題』―。
全国で表面化する中、札幌市内のアパートの一室でも1月、2人暮らしの母親(82)と娘(52)とみられる遺体が見つかった。娘は長年引きこもり状態だったという。道警は母親が先に亡くなり、一人になった娘は誰にも気付かれずに衰弱死したとみている。専門家は『支援策を整えなければ同様の孤立死が増え続ける』と訴える」と報じています。
ニュースでは、「捜査関係者は『2人は都会の片隅で誰にも気付かれずに亡くなった。何とか救う方法はなかったのか』と漏らした」、「道警によると、1月6日午後、検針に来たガス業者が異変に気付き、別室の住民が室内に入り遺体を発見した」と報じています。
【早期発見と生活困窮者を早期に救済できる体制を求める】
このニュースを見て、「またしてもこうしたことが起きてしまったのか」とまず思いました。私も市内の不動産業者の方から、最近相次いで孤独死に遭遇したという経験を聞きましたが、この札幌の場合は親子による孤独死(孤立死)です。しかも札幌市内という北海道の中心地ともいえる場所で、こうしたことが起こることに、憤りを感じます。格差と貧困の社会の犠牲者ともいえる方だと思いますが、地域コミュニティーの有り方が問われる事件だと思います。また行政側に対しても、インフラ関係者や不動産屋などと「見守り協定」などを結んで、早期発見や生活困窮者の相談に応じることのできる体制を求める必要があると思います。住民の命を守る砦としての自治体に対し、私も「8050」問題について、調査してどこかで取り上げたいと思います。