「国保赤字 税金穴埋め容認・・厚労省 保険料上昇で反発懸念」(東京新聞)
★厚労省が自治体に繰り入れを容認
今朝(19日)の東京新聞朝刊6面に、来年度から国民健康保険の運営が市区町村から都道府県に一本化されることにともない、厚労省が従来の方針を事実上、後退させたことを伝えています。記事によれば「市区町村が一般会計の税金で国保の赤字を穴埋めする措置を当面は容認する姿勢に転じた」と報じています。さらに「(都道府県一本化にともなう)国保の赤字穴埋めは、住民から広く集めた税金を国保加入者だけのために使う形だ。厚労省は好ましくないとして『計画的に解消すべきだ』としてきたが、(その措置にともなって)保険料の変化を試算すると急激な上昇を招くケースがあったことから、加入者の反発を懸念した」とあります。一方で記事では「厚労省は『一般会計からの繰り入れを計画的に減らす姿勢に変わりはない。ただ保険料の急激な上昇は望ましくないので、自治体に緩和策を講じるように要請している』」とあります。つまり、今後は従来の方針どおり市区町村から、国保会計に対する一般会計の繰り入れは減らすことを意味しています。
★2019年のいっせい地方選挙でも争点に
恐らく来年度から都道府県一本化にともない、国保料が急上昇すれば、2019年4月に行われる、いっせい地方選挙において大争点になることも政府は懸念しているのではないでしょうか。当然、共産党もこの国保の構造的矛盾(加入者が低所得者の割合が高いのに対して、国保料が高い料金になっていること)を選挙でも争点にせざるえません。共産党議員団も国保問題は一般質問でも取り上げてきましたが、今回の記事をうけて再度、質疑をする必要があると思います。