京王線調布駅再開発事業「トリエ調布が今日開業」・・東京新聞
今日(29日)、京王線調布駅前の商業施設「トリエ京王調布」がオープンしました。東京新聞多摩版には「A,B,C館にファッション、雑貨、レストランなど計72店舗が入り、年間1万人の集約を見込む」とあります。記事では「トリエ」とは数字の「3」のラテン語「TRI」と樹木を表すアイスランド語「TRE」をあわせた造語。地下化された京王線の線路跡地に建てられた」とあります。A館にはファッシょん、雑貨、飲食店など。B館はビックカメラ、C館はイオンシネマ(映画館)などが入るとのこと。
府中市も7月14日に府中駅南口再開発ビル「ルシーニュ」がオープンしたばかりですが、市が主張する「都市間競争」がいよいよ激烈をましています。また国分寺駅周辺も再開発が急ピッチで進んでいます。一方でご承知のとおり、国民、勤労者の実質所得はマイナス、年金生活者にはインフレ政策が追い打ちをかけ、勤労者の実質賃金はマイナスで20年前の平均給与額と比較すると55万マイナスというのですから、消費購買力は上がる兆しはありません。
こうした社会情勢のなかで、いくら駅周辺の中心市街地を開発しても、果たして営業は成り立つのでしょうか。先ほどは伊勢丹松戸店の閉店のニュースをブログで書きましたが、百貨店は軒並み縮小、閉店のニュースが続いています。勤労者の所得向上と雇用の安定、社会保障制度の再構築で国民の生活を安定させる施策を、実行しなければ再開発の街づくりは、成功しないのではないでしょうか。