「風に乗るだけでは・・記者のひとりごと」(毎日新聞多摩版)を読んで
今朝(9日)の毎日新聞多摩版に、今回の都議選を振りかって、記者のコラム記事が掲載されています。タイトルは「風に乗るだけでは」と題して、この都議選で大躍進を果たした都民ファーストの会について、円谷美晶記者が書いています。そこには、ファーストの会が次々当選するのを、複雑な思いで見ていたとして「小池氏の人気にすがるように所属していた政党を離れ、都民ファーストの会の公認・推薦を得た現職、元職も多かった。ある元職は『当選しなければ何もできない』と話した。確かにその通り。当選のために最大限の努力をするのは当然だ。しかし、もともとの政党で掲げていた旗はどこへいったのか。納得のいく説明もないまま、『風』に乗って当選していった人も多かったように思う。一方、自民や民進公認の落選者の中には、政治や政策への熱い思いをもち、語ってくれた人がいたい。政治家として信念を貫く人が生き残れないのはもったいないと感じた」と指摘、最後に「4年後にはどんな風がふき、どれほどの人(ファーストの会の議員)が再び有権者に選ばれるのだろう」と感想をのべています。
一方で私は今回の都議選でのたたかいを通じて日本共産党の「志」を再認識しました。「国民が主人公の社会」をつくるために、「国民の苦難軽減のために国民に寄り添い、国民と深く広く結びついて日本社会を良くする」日本共産党にあらためて、誇りをもちました。1990年代以降、次々と多くの政党が現れては消えていった20年間でしたが、一貫して共産党は立党の原点を草の根から貫いてきました。その間、共産党の議席数も浮き沈みはありましたが、党の歩みは一貫していました。
私は日本共産党の強みは、「党建設」にあると思っています。日頃の赤旗配達業務をはじめ、一人ひとりの党員が支部に結集して、草の根から活動を支えあって政治戦を戦えるのは、共産党だけではないでしょうか。労働組合や各種団体に選挙戦をになってもらってたたかう政党は、結局、「根なし草」のような党組織になってしまうと思います。これからも私は一議員として、党建設を支えていく決意をあらたにしています。