週刊「AERA」2月27日号「東芝社員は今・・1年で年収200万減も」
企業の存続すら危ぶまれる東芝。週刊「AERA]2月27日号では、「嘆く東芝従業員 1年で年収200万円減も」という記事が、ネット上でも配信されています。
配信されている記事では、府中事業所についてもふれています。「産業機器などを生産する府中事業所(東京都府中市)では昨春から、毎週水曜夕方が『改善の日』となり、最初のミーティングで管理職社員が、その目的についてこう説明したという。『不正会計の問題があり、会社が苦しい。経費削減は至上命令。できることを話し合い、実行していかなければならない』。高校卒業後、18歳から府中事業所で働く上野仁さん(60)は、寂しい思いで説明を聞いた。入社した頃は同僚の7割が正社員だったが、今では3割。代わりに増えたのは請負業者だ。『低賃金で半年続かない。仕事を教えても、経験を積まずに辞め、業務量も減らない。コストカットばかりでなく、現場の実態にも目を向けてほしい』上野さんは早期退職を蹴った。切実な理由があるからだ。 『製造現場の給与は安い。残業代なしなら、50代後半でようやく400万円に届く程度。私の最高年収は459万円だ。基本給が安く設定されているため、たとえ40カ月分の加算金があっても、退職する道は選べない』」。
さらに記事では、「早期退職は昨年3月まで受け付けたが、当時はさらなる巨額損失など知るよしもない。『企業年金自体がなくなるのでは』と不安を抱く人もいる。もちろん残った社員にもしわ寄せはきている。『緊急対策』で時間外割増率は引き下げ、業務手当やボーナスも減額され、『2016年度の給与の支払総額が、前年から200万円減った。生活ができなくて困っている』(40代・女性社員)など、現役社員も悲鳴をあげている。部署によっては終業時間に、いったん退社を記録したうえで、業務を続けるよう指示されるなど、サービス残業を強いられる場面も増えているようだ。巨額損失発覚のおよそ7カ月前、綱川智社長はいみじくも社内広報誌のインタビューでこう話している。『30分でもいいので、皆さんの所に出向いて一緒に本音でお話をする。苦労されていることを聞いて、理解するのが(現場と経営の距離を近くするための)最初だと思います』 失墜した東芝ブランド。足元の従業員にも見放されているようなら、再生などあり得ない」。(編集部 澤田晃宏) ※AERA 2017年2月27日号
これまでの常識が非常識にある時代を予感させる、今回の東芝の経営危機、府中事業所の動向に警戒しなければなりません。