28 1月

新作映画「スノーデン」、オリバー・ストーン監督インタビュー(朝日新聞1月24日付)

☆ヒラリークリントン大統領なら第三次世界大戦だった?戦争回避のトランプ大統領に期待

米国新大統領のドナルド・トランプ氏をどう見るか。朝日新聞1月24日付で、米国のアカデミー賞監督でベトナム戦争に従軍した経験をもつ、オリバー・ストーン氏がトランプ大統領について語っています。紙面で同監督は「ヒラリー・クリントン氏が勝っていれば危険だったと感じていました。彼女は本来の意味でのリベラルではないのです。米国による新世界秩序を欲し、そのためには他国の体制を変えるのがよいと信じていると思います。ロシアを敵視し、非常に攻撃的。彼女が大統領になっていたら世界中で戦争や爆撃が増え、軍事費の浪費に陥っていたでしょう。第3次大戦の可能性さえあったと考えます」と語り、ヒラリークリントン氏が大統領になった場合の危険性に言及。一方でトランプ大統領については、「彼は、イラク戦争は膨大な資産の無駄だった、と明確に語っています。正しい意見です。第2次大戦以降すべての戦争がそうです。ベトナム戦争はとてつもない無駄でした。けれども、明らかに大手メディアはトランプ氏を妨害したがっており、これには反対します。トランプ氏がプラスの変化を起こせるように応援しようじゃありませんか」と語り、「トランプ氏はビジネスマン。貿易を好む限り、ビジネスマンは戦争をよしとしません」と語り、トランプ大統領で戦争回避に期待をよせています。

☆新作映画「スノーデン」について・・恐るべき米CIAによる日本への監視と戦争行為?

また今回、日本でも上映されている、同監督の新作映画「スノーデン」(米政府による個人情報の大量監視を暴露したCIA元職員エドワード・スノーデン氏を描いた新作)、「米国が監視国家だという疑いが確信になりました。スノーデン氏の弁護士の招きでモスクワに行って以来、彼と9回会って話を聞いたのです」 「映画はスノーデン氏の証言に基づいてつくっています。彼が09年に横田基地内で勤務していた頃、日本国民を監視したがった米国が、日本側に協力を断られたものの監視を実行した場面も描きました。スノーデン氏は、日本が米国の利益に背いて同盟国でなくなった場合に備えて、日本のインフラに悪意のあるソフトウェアを仕込んだ、とも述懐しています。これは戦争行為でしょう。あくまで彼が語る話であり、確認をとろうにも米国家安全保障局(NSA)側と話すことは認められませんでした。でも、私は経験上、彼は事実を話していると思っています。米情報機関は映画の内容を否定するでしょう。米大手メディアも取り合いません。でも、そこから離れて考えてほしいと思います」。このインタビューは大変興味深い内容です。ぜひみなさん、ご覧ください。

 

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